魚の目を治すには
魚の目は、大きさ、深さ、硬さ、形、周囲の皮膚の状態、痛みの有無などによって対処法が異なります。深部にある芯まで除去しないと完治はせず、再発するので、まずは専門知識のあるフットケアサロンや皮膚科などの医療機関を受診し、状態を見極めてもらうことが大切です。そして魚の目の状態に合わせた処置を行い、芯を除去します。
皮膚科など医療機関での治療
皮膚科では軽度から重度の魚の目の治療が可能です。魚の目の大きさや深さを調べ、状態に合わせていくつかの治療法が行われます。魚の目の芯が深く痛みがある場合や、真皮からの出血が考えられる黒い芯の魚の目の場合は早急な治療が必要です。
スピール膏、カミソリなどで芯を除去する処置
一般的に行われている治療です。魚の目が大きく芯が深い場合は一度では除去できないため、何度か繰り返す場合があります。
メスでの外科手術による除去
患部に局所麻酔をしてメスで切開し、芯を取り除く方法です。大きさと深さのある重度の魚の目に対して行います。
レーザー治療による除去
重度の魚の目や周辺の皮膚が腫れたり化膿している場合などに行う治療です。患部に局所麻酔をし、炭酸ガスレーザーなどのレーザーを用いて魚の目の芯だけを焼き切ります。保険適用外なので治療費が高額になることがあります。
冷凍凝固療法
液体窒素で皮膚を凍結、壊死させることにより魚の目を除去する方法です。複数回の通院が必要で、痛みをともなうこともあります。
フットケアサロンでの施術
比較的軽度の魚の目の場合は、フットケアサロンでも魚の目の除去が可能です。フットバスで足裏の皮膚を柔らかくしてから、フットケア専用機器を使って硬くなった角質層を削ります。角質化した皮膚は神経や血管などが通っていないので痛みを感じることなく魚の目の除去ができ、大きさ、深さによりますが、約3~5分程度で魚の目の芯を削ることができます。
市販薬を使った自己処置
魚の目は処置が難しく悪化する恐れがあるため、セルフケアによってむやみに刺激を与えないことが大切ですが、芯が浅く痛みのない軽度の場合は、角質を柔らかくする作用のあるサリチル酸配合の市販薬(一般的な治療薬のスピール膏など)で2~3日かけて魚の目の角質を柔らかくして除去する方法があります。液体タイプや絆創膏タイプのものがあるので、使いやすい物を選ぶと良いでしょう。
ただし、芯が深い場合は除去が難しく、魚の目の再発や悪化のリスクがあります。また、薬の使い過ぎによって周囲の健康な皮膚まで除去してしまう可能性もあるので、使用については十分な注意が必要です。
自己処置での大きな注意点は、カッターやカミソリ、はさみ、爪切り、ピンセットなどを使って魚の目を除去しようとしないこと。このような処置は無駄に刺激を与えるだけで、悪化の原因にもなり逆効果なのでやめましょう。